放送作家・漫才作家 村瀬健
関西大学・法学部を卒業後、関西を中心に作家活動を開始。『爆笑レッドカーペット』『キングオブコント』『エンタの神様』など、テレビやラジオの構成・ブレーンに放送作家として参加。指導した芸人は2000組を超え、自身の目で見てきた芸人の「話術」と「世渡り術」を体系化し、2010年の出版を機に講演活動を開始。講演研修回数は、毎年150回を超える。著書に『最強のコミュニケーション ツッコミ術』『西由比ヶ浜駅の神様』など。
前編では、人の話を聞く際の「姿勢」について、ご説明しました。
中編では、姿勢と両輪を成すもうひとつの輪、聞く「態度」をご紹介します。
どれだけ聞く姿勢がよくても、聞く態度が悪ければ、意味がありません。
たとえば、職場でパソコンのキーボードを打っている際、誰かが仕事の相談に来たとします。この時、キーボードを打つ手を止めず、相手の顔も見ずに話を聞く人がいます。大事な相談だった場合、もうこの行為ひとつで、信頼を失ってしまうのです。
誰からも信頼される人は、仕事中に声をかけられたら、作業を一時中断します。相手に顔を向けて真剣に聞くことで、「この人は、どんな時でも丁寧に話を聞いてくれるなぁ」と、相手は信頼を強くするわけです。
作業の手を止めない人は、「心の中で、きちんと聞いている」と思っています。ですが、本人がきちんと聞いているつもりでも、それが相手に伝わっていなければ、意味がありません。
要するに、相手の話を聞いていることを、リアクションで示す必要があるわけです。
今田耕司さん、くりぃむしちゅー・上田晋也さん、麒麟・川島明さん――。
名司会者と呼ばれる芸人は、聞く姿勢だけではなく、聞く態度も素晴らしいです。正確には、「聞いていることを示すリアクションが巧み」なのです。
では、彼らは、どういうリアクションを取っているのか?
トーク番組の司会者は、ゲストの話を聞く時、以下の4つを実践しています。
まず、「相手の目をじっと見る」ことです。
相手の目をじっと見ることで、「あなたの話を、真剣に聞いていますよ」と示せます。
頻繁に見かけるのが、スマホを触りながら聞いている人です。どれだけ真剣に聞いているつもりでも、目を見ていないという一点で、聞く態度としてはなっていません。ちょっとした雑談ならまだしも、相手が真剣に相談をしている時にスマホを触ってしまうと、信用を失ってしまうでしょう。
次に意識しなければならないのが・・・
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