放送作家・漫才作家 村瀬健
関西大学・法学部を卒業後、関西を中心に作家活動を開始。『爆笑レッドカーペット』『キングオブコント』『エンタの神様』など、テレビやラジオの構成・ブレーンに放送作家として参加。指導した芸人は2000組を超え、自身の目で見てきた芸人の「話術」と「世渡り術」を体系化し、2010年の出版を機に講演活動を開始。講演研修回数は、毎年150回を超える。著書に『最強のコミュニケーション ツッコミ術』『西由比ヶ浜駅の神様』など。
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テレビのトーク番組では、必ずトークテーマが明示されています。
全員が話すべきテーマがあるからこそ、出演者が自分の意見を言えるわけです。
初対面の人と雑談が続かないのは、お互いが緊張しているからではありません。
雑談のテーマが示されていないから何も言えないわけで、「大谷翔平」というテーマがあれば、誰でも何かしらの意見は言えるでしょう。
それこそ、「死刑制度に賛成か? 反対か?」という重いテーマであっても、自分なりの意見は言えることから、結果として雑談は続いていくわけです。
雑談をする際のポイントは、2つあります。
まず、「共感できるテーマかどうか」です。
「あるある!」「わかるわかる!」とリアクションできるテーマがよく、バラエティ番組『アメトーーク』が人気なのは、視聴者が共感できるテーマでトークをくり広げるからです。
雑談で、共感できるテーマとしてよく挙げられるのが、天気の話でしょう。ですが、天気の話は、長時間引っ張れません。雑談のとっかかりとしてはいいものの、盛り上がって相手との距離を縮めることはできないのです。
長時間、お互いが共感しながら話せるテーマは、3つあります。
まず、仕事の話です。
同じ会社の人はもちろん、取引先の人であっても、仕事の話をすれば、何かしら共感できるでしょう。
ただし、ひとつだけ欠点があって、仕事の話は、していて楽しくないのです。仕事の話をしていて楽しいのは、上司の悪口を言っている時ぐらいでしょう。「せっかくのお酒の席で、なんで仕事の話をするんだよ!」となるんですね。
次に、家族の話です。
既婚者同士なら子育ての話、既婚者と独身でも、親兄弟の話はできるので、色々と共感できます。
ですが、家族の話にも欠点があって、聞いてはいけない質問をしてしまうことがあるのです。
今の時代、「結婚はしているんですか?」「子供さんはいるんですか?」とは聞きにくいです。
会社の若い社員に、「お父さんは何の仕事をしているの?」と聞いて、「父は、私が高校の時に病気で亡くなって……」と返されて気まずい空気になることもあるでしょう。
家族の話は共感しやすい反面、なんでも気軽に話せるテーマではないんですね。
では、何をテーマに雑談すれば、長時間、楽しく、かつ、なんでも言い合えるのか?
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