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「シード期」「アーリー期」といった言葉を耳にしたことはないでしょうか。スタートアップの世界では、企業がどの成長ステージにあるかを示す言葉として、こうしたフェーズの呼び名が使われています。

 

なお、各フェーズに厳密な定義はなく、区分や呼び方は投資家や支援機関などによって異なります。この記事では、大阪信用金庫の運営するメディア「だいしんネットAKINAI」が、プレシード期からレイター期までの各段階について、一般的な各フェーズの特徴を紹介します。

 

 

プレシード期

プレシード期は、まだ事業として形になる前の段階です。創業者の頭のなかにある構想を仮説として言語化し、市場にニーズがあるのかを探っていく時期になります。プロダクトがまだ形になっていないことはもちろん、会社(法人)をまだ設立していない場合もあるでしょう。

 

資金の出どころは、自己資金や身近な人からの支援が中心です。この段階で大切なのは、壮大な計画そのものよりも、取り組もうとしている課題に本当に需要があるのか見極めること。地道なヒアリングや仮説検証を重ね、事実と食い違っていた部分を一つずつ修正していく作業が、次の段階への土台になります。

 

 

シード期

仮説にある程度の手応えを得たら、シード期へと移ります。名前のとおり「種まき」をする段階で、試作品や最小限の機能を備えたプロダクトを市場に提供し、実際のユーザーの反応を確かめていきます。

 

この時期になると、エンジェル投資家やシード特化のベンチャーキャピタルが資金の担い手として登場します。調達した資金は、開発の加速やチームの初期メンバーの採用費に充てられることが多いでしょう。

 

売上はまだ小さくとも、「誰に、どんな価値を届けるのか」という軸を固めることが大切になります。

 

 

アーリー期

アーリー期は、プロダクトが市場に受け入れられ始め、売上が立ち始める段階です。この段階では、顧客ニーズに応えられる状態を確立できるかが最大のテーマとなります。

 

組織も少しずつ大きくなり、営業やマーケティングへの投資が本格化します。このフェーズでは、シリーズA(事業モデルの確立や本格的な成長に向けた資金調達)が行われることもあります。

 

ベンチャーキャピタルなどから出資を受け、開発や人材採用、営業・マーケティングなどに積極的に先行投資する企業も少なくありません。事業の勝ち筋をここで見極められるかが、その後の成長を大きく左右します。

 

 

ミドル期

アーリー期で手にした手応えを、より広い市場へ横展開していくのがミドル期です。拡大に軸足を移し、事業を一段と大きくしていく局面といえます。

 

見えてきた成功のパターンを、いかに再現性のある仕組みへ落とし込むことができるか。そして、プロダクトの改善に加え、営業体制の強化、拠点の拡大、さらなる人材の採用など、組織づくりの重要性も高まっていきます。

 

資金面では、シリーズB(人材採用や販路拡大など、事業拡大に向けた資金調達)やシリーズC(新規事業や海外展開など、さらなる成長に向けた資金調達)といった、より大型の資金調達が行われることもあります。調達した資金を、さらなる事業や組織の成長につなげていくことが求められます。

 

 

レイター期

最後がレイター期です。事業や組織の規模が大きくなり、さらなる規模拡大を目指す段階で、事業の拡大に伴って、経営や組織にもそれまで以上にしっかりとした管理体制が求められるようになります。

 

この段階になると、株式上場(IPO)やM&Aといった出口が現実味を帯びてきます。ここまで積み上げてきた実績をもとに、いよいよ資本市場や大企業との連携という次の舞台へ歩を進める企業も出てきます。

 

スタートアップとしての一つの到達点であると同時に、新たな挑戦の出発点でもあるのが、レイター期の姿だといえるでしょう。

 

 

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